飛騨地方ほどではないけれど、岐阜でも冬になるとけっこう雪深い里山(美濃地方)にある古民家です。
こんなお茶室が敷地内のちょっと高台に佇んでいます。
こういう茶室建築は、趣があって「侘び・寂び」的なものを感じますね。
時間(年月)がつくり出した自然な美しさがあります。
そしてこちらは、現在は物置として使用されている離れです。(昔は大家族だったので、離れを建てられたそうです。)
お客様が何気なく一階の庇屋根の軒を見るとタルキに入った亀裂(折れているものも。)。
大屋根からの落雪(大きなかたい雪の塊)により、桁の所でタルキが折れてしまったと推測されます。
昔の大工棟梁が建てられたとても良い木を使った建物なので、雪の重みだけでこのような亀裂が入ることはまずありえません。
雪深い里山では、定期的に雪下ろしをしないとこんなことが起きる場合があります。
修繕補強の方法は2つ。
屋根を全部解体してしまって復旧させるか、添えタルキで補強を行うか。
屋根を解体してしまう工事は(これから冬を迎える時期を考えても)かなり大がかりな工事になってしまうため、お客様は添えタルキでの補強を選択されました。
まずは軒先(タルキ鼻)に当て木(養生の木)をしてジャッキアップで水平に整えます。
次に、面戸(メンド)板を外して、既存のタルキの横に新たに添えタルキ(桧)を奥まで入れ込んでいきます。※折れていないところも全て入れます。
このあとは桁とタルキ鼻の補強も行いますが、これからやってくる雪(大雪の年になっても)に耐えうる強い屋根にしていきます。
岐阜で伝統工法で建てられた家、古民家のリフォームは「久建工業 HISAKEN」にご相談ください。