家を安く建てるにはいろいろな方法があります。
・建物をコンパクトにする。※坪数を小さくする。
・間取りをシンプルな形(間仕切り壁を極力なくしたオープンスタイル)にする。
・家の形は総二階建てもしくは四角を基本にする。※凸凹な形にしない。
・デザインに凝りすぎない。
・キッチンやバスなどの住設機器をスタンダードにする。
他に、棚や家具は造作(オーダー)ではなく既製品で揃える。
など。
コンパクトな家にする、間取りや家の形をシンプルにするということは材料費や施工費を抑えることができるため、最終的な総工事費用は安くなります。
そして、出来ることは自分でやってみる。
一般の方が大工工事(木工事)を行うことはまず無理だと思います。
道具も必要ですし施工技術が要ります。
例えば本棚を作ったり机を作ったりというのは可能でしょうが、建物に関わる施工は難しいです。
(なにより怪我をしたら大変です。)
しかし、木に色を塗ってみる、壁に漆喰(しっくい)を塗ってみるということは出来ます。(時間と労力はかなり必要ですが。)
これらは仕上げ工事なので家づくりの総費用に占める割合は高いです。
ということは、大きなコストダウンにつながります。
もちろん塗料や塗り壁の材料(漆喰や珪藻土)は買わなくてはならないのでその材料費は必要ですが、施工費は自分で行えばお金はかかりません。(支払うお金が発生しません。)
そんな一例を紹介します。
ただいま岐阜県関市で新築中のN様ご家族の家(平屋建ての古民家風住宅)ではご主人さんが作業に参加しています。
木部の色塗りですが、建て方(上棟)を行ってからお仕事が休みの日になると現場に来られて作業をされています。
まずは外部(外観となる)の見える木の部分から。
古民家風の家なので現しとなる屋根の軒裏、タルキ、ハフ(破風)などに屋外用の自然塗料(黒色)を塗っています。
(平屋の家なので作業性はよいです。)
続いて家の中へ。
柱、梁に黒の自然塗料を塗ります。
(吹き抜け部分の丸太の梁や小屋束といった高いとろろは危険なので私が塗りました。)
こちらは斜め天井や梁見せ天井に張る杉板です。
ご主人さん自らが選ばれた柿渋(かきしぶ)を塗っていくのですが、一枚一枚、地道な作業です。
外壁の腰壁に使う板にも黒の自然塗料を塗ります。
日が暮れて、深夜近くまで作業をした日もありました。
古民家風の家は無垢の木をたくさん使うので塗る量もはんぱないです。
ご主人さんも疲れてきたようで「ちょっとしんどいです。」とおっしゃっていました。
それでも自分で塗った木の空間が大工さんの手によって少しづつ出来てくるとそんな疲れや苦労も吹き飛びます。
木が見えるお部屋はやっぱり良いですね。
外部の腰壁も大工さんが張り始めました。
(2013年11年19日現在の状態です。)
みなさん誰でも夢のマイホームはたくさんのこだわりを取り入れたくなります。
しかし家づくりの予算(資金計画)には限度があり、希望条件と建築価格がぴったりと合うことは難しいのが現実です。
そんな時に設計や希望条件の見直しをして予算調整を行うことになるわけですが、少しでも理想に近い条件で実現するために出来ることは自分でやってみるということも一つの手ではないでしょうか。
家を安く建てるための近道だと私は思います。